水曜日, 4月 04, 2007

アイディアの嵐

少し前から、DELLが一般の人々から提案を募る、Idea Storm
というサイトを開設しているが、そこでの要望の多さを受けて、
LinuxのプリインストールPCの発売を決定したそうだ。

ドラスティックな自己改革の真っ只中である会社らしい、
素早い動きに感嘆した。

というのも、このサイト、最初はいろいろな意見が載っていた
のだが、途中から「プリインストールOSにLinuxを!」
という声が半端なく多くなり、エントリーの名寄せを行わない
仕様もあって、ほどなく似たような内容で埋め尽くされてしまって
いたため、正直どうなっちゃうのかと他人事ながら心配していた
のである。

その様相は、Web2.0的に幅広い層から意見を集めるという
よりは、バイアスの嵐がノイズを撒き散らしているかのようであり、
一部のクレーム客の書き込みによって炎上中の、楽天ショップの
掲示板を彷彿させるものがあったように思う。

投稿者の中には「似たような意見は名寄せしたらどうか」とか
「promoteだけでなく、demoteボタンも付けるべきだ」(これは
既にそうなったようだ)とか、「期限を決めて、その期間ごとに
Top5とかを実現するように約束してはどうか」とか提案している
人も見かけたが、今回の決定も結果的にはほぼ沿っているように
思える。

この手のボランタリーコメントに答えるには、カスタマー
サポート的な感覚とマーケティング的な感覚をフル動因しないと、
却って逆効果になりかねない場合もあると思うのだが、その点、
DELLでの対応状況をレポートしているページの担当者は
この大変な状況を、うまくこなしていると思う。

それにしても、メーカーと消費者の直接対話の場を見るたびに
思うのは、メーカーが抱えている現実的な制約を考慮しないで
展開されるあるべき姿の議論が、あまり意外性のない大義名分に
終始しかねないということ。解決できていない問題を臆する
ことなく世間に晒し、広く英知を募って解決する、ということが
できれば、「ネット上のIdeo」みたいなことができるのかも
しれないが、それって見果てぬ夢だよなー、と思う。

Yahoo知恵袋を発展させたような、「ネット上のボランティア
有志によってのみ構成されるコンサルティングサイト」が仮に出来たら・・・
と、あり得ない前提の妄想をしてみたが、超無理がありますな。