日曜日, 2月 05, 2006

仕事の話から自己分析

たまに同僚と「自分が作業をするときに心がけていること」みたいな話をするのだが、人それぞれやり方が違っていることがわかるし、自分の特徴が浮き彫りになって面白い。

そんな中で思った私の特徴というのは、「ロジカルに考えてはいるが計画はあまりたてない」ということになる。こう表現すると場当たり的で思い切りネガティブに聞こえるので、違う言い方をすると「実践重視で、現場でロジカルな軌道修正を繰り返すことで問題を乗り切ってしまう」という感じ。

計画を立てないというのは、私は実感を伴わない事柄を想像するのが苦手ということによる。子供の頃から夏休みの計画を立てても1週間で実践との乖離が起きてしまい、予定表の修正を余儀なくされる→乖離が再発しない予定に改変するのに腐心しているとどんどん時間が経ってしまう→そのうち「この時間を実践にあてた方が実際の作業のクオリティが上がるのでは?」ということで、「怠けないで、全力でコトを進める」という、他人に言わせると全く目標になっていない作業原則のようなものを掲げて愚直に邁進する、ということになる。

当然、このやり方は効率が悪いので、「要領の良い人」にはなれないのだが、「愚直な実践」も数をこなせば上達して同時にいくつも作業を早く回せるようになる上に、現場での判断の中から、事前に綿密に計画をしておかなくても適切な対処ができるようになってくる。すると、違った意味で「要領が良いのと同じ」結果に辿りつくことができるようになる。

例えで言うと、教室移動を伴うキャンパスでロッカーがある場合、「要領のよい人」は時間割を完璧に把握し、最小の荷物で次の教室に行けるように、必要なものをロッカーに収納したり、取り出したりする。が、私は時間割のように単に「そう決まっているから」というだけの、論理的でない時間の並びの順番を覚えるのが苦手だし、なによりそういったことが苦痛なので、大きなカバンを用意し、全ての教科書を持ち歩いて逆に全くロッカーを使用しなくて良いようにしてしまう。要領の良い人は慌しく教室とロッカーとの3点移動をダッシュで行い、私は目茶目茶に重いカバンを抱えて教室間の最短距離を重戦車のように歩くという違いはあるものの、どちらも授業には間に合うので、それぞれ自分にとってストレスのない方法で目的を達成することができる。

日常生活では、こういった違いは旅行において顕著になるような気がする。

1)計画
汽車の時刻表で乗り換えの計画をたてるだけで空想上の旅行を楽しめてしまう人もいるが、私は逆だ。もちろん、旅先までの移動などに必要な最低限の計画はするが、細かい行動予定などは「現地についてから考える」と考える。

2)荷物の多さ
私が旅行に行くときは、例え1泊2日でも大荷物になりがちだ。合理的に考えると「最低限の荷物だけ持って、残りは現地で調達」がもっとも要領が良いのだが、不便な海外生活を経験したことがあるせいか、私は未知の場所で自宅周辺と同じ物が手に入るという期待感を実感として持つことができない。

中学生の頃に新田次郎や城山三郎の小説を読みすぎた弊害なのか、私は万事「最初は順風満帆だったことが、やがて歯車が狂い始め、破滅を迎える」という、悲観的なシナリオをまず考えてしまう。で、想定外の悪いことが起きて旅行を満喫できないとそれが心残りになってしまうタイプなので、万全の装備で臨もうとする。

時間的な細かい行動プランは考えないのに、装備に関しては非常に細かい「if」を考えがちであるというアンバランスさは自分でも不思議なのだが、普段でも必ずカバンに折りたたみ傘を忍ばせていたり、年に数回しか使わないようなポイントカード達をなかなか財布から追放できないのは、きっとこういった性格が関係していると思う。

3)旅の醍醐味
私にとっての旅の醍醐味は「本でみた○○を見る、体験する」にあることは少なく、「普段と違う環境に行き、右も左もわからない中から情報を収集して、期間中にいかに得がたい経験をするか」といったところにあることが多い気がする。なので、私にとっては旅行先は正直どこでもよく、一緒に行く人が一番行きたい場所に行き、その人が綿密な行動計画を立ててくれるというのが一番ということになる。私が旅で真価を発揮(?)するのは、着いてから「どの店で何を食べるのが一番か?」、とか「何を買って帰るべきか」といった問題解決に関するものであることが多い。


といろいろ並べて自己分析すると、やっぱり私は計画性のない人なんだなあ、と思う。ただ、若いころから車のチューニング、自作PC作り、プログラミングなどで

1)クリエーティブに物事を変革すること
2)その過程で想定外の問題にぶちあたること
3)実行可能な解決方法を考え、自分で解決のための作業をすること

という訓練は相当数をこなしているので、こと自分ひとりで完結できる作業だったら自分自身あまり困ったことはない。問題は大人数で組織的に仕事をする場合には、計画表が必要になってくるということ。

大きな仕事をできるようになっていくためには判断力と計画力を身につける必要があるわけだが、小さい頃からの性格も大きく関係している「計画力」を養うための方法論が知りたいものだ。