火曜日, 12月 20, 2005

ポルシェを取り巻くエクスクルーシブさをちょこっと体験する

友人がカイエンを買いたいので見に行こうというので、一緒にくっついてポルシェのディーラーに行ってきた。当然、足を踏み入れるのは、初めてである。

私のオンボロロードスターで乗り付けたのだが、さすがにこういう場所にこの車で乗り付けると、店員の反応が鈍い。以前、友人のBMWの7でディーラーめぐりをしたときは、店員が数人でダッシュで出てきた。やはり、人を見ているということなのだろう。

1階には早くもケイマンが置いてあった。写真から想像していたよりは格好良かったが、理屈抜きに「カッチョエー」という印象は受けなかった。この値段なら私はM3やExigeの方を選んでしまう。

お目当てのカイエンを見ていると、店員さんに要件を尋ねられ、見に来ただけだと伝えると2階の中古車コーナーを勧められた。やっぱり、人を見ているということなのだろう(笑)。

2階に登るとボクスターだらけだった。奥に911が1台とカイエンターボが2台。じろじろ見ているとまたもや店員さんに声をかけられる。私達が買いそうに見えないためか、とりあえず投げやりな質問が飛んできた。が、友人が「冬でも別荘に行くんで雪が・・・」とか私が「エリーゼをこの間見に言ったんですけど」とか言っていたら、目の色が変わってきて、いつしか会話は車の知識比べモードのような会話になっていった。

私の車の選択プライオリティは2シータースポーツカーに関しては非常に明確なので、店員さんのセールストークをそれでことごとく論破していったら、「そうですよね」と逆に納得された。それからは、その店員さんとはただの車好き同士の会話になってしまった(笑)。最初は印象がやや悪かったこの店員さんもやがて人懐こい笑顔を見せるようになり、いろいろと面白い話を聞かせてくれた。

  • フロア奥にあるカイエンは500馬力の上位車種が出たのでそちらに買い換えた人の下取りで入ってきた車らしいのだが、中古といえども1200万円。ノンターボの機種だと、入庫して数日で売れてしまうらしいのだが、さすがにこのお値段では動きが鈍るようだ。
  • 5000万円のカレラGTはその店でも数台売ったそうだ。購入には審査があり、それに通った人でないと買えないらしい。が、あまりに高価で特殊な車のため、いわゆるディーラー保証というものは存在せず、部品も時価なのだそうだ。
  • カイエンなどは現在ウェイティングが1年近くという状態だそうで、こういうときはオーダーを入れて待っているうちに次のモデルが出てしまうということがあるらしい。それを見越してか、次のモデルが発表になる前から、お金を積んでオーダーを入れてくる人がいるのだそうだが、これはある意味正解なようだ。ウェイティングが長い状態だと、優先順位はディーラーとの付き合いの長さ、深さがモノを言う場合もあるようだが、さすがにそこまで早くオーダーを入れれば第一ロットをゲットできるらしい。(モノを見ずに買うことになるのである意味バクチだが。)
最後は店員さんに「ここのスペースは入りやすいと感じましたか?」という相談までされてしまった。どうも、入店者数が伸びえればもっと売り上げが伸びるはずなのに、ということでお悩みのご様子。率直な来店時の印象を話すとともに、もっとネットを活用しては?という話をしてみた。

というのも、この店のラインアップを営業さんは逐一メールでお客さんに「カイエンのV6が入りましたよー」とかお知らせしているというのだ。一応中古車のサイトにも出稿しているらしいのだが、掲載までタイムラグがあり過ぎて、動きの早い人気車種はあまり載せられないのだとか。こんなものこそBlog化して、在庫状況をRSS配信すりゃいいのに、と私なんかは思ってしまう。(実際はポルシェ本社がかなりCIにうるさいので、独自のサイト作りは難しいらしいけど)

車のディーラーのマーケティングというと「まずはとにかく、店まで足を運んでもらう」という印象があるが、ポルシェなんて放っておいてもお客さんの方から興味を持ってくれるという強いブランドが確立しているのだし、ディーラーの数が少ないことや、店構えのエクスクルーシブさから言って「ポルシェは欲しいけど、中古で・・・」という層には、来店アンケートが起点のアプローチは逆にありがたくない。

Webで在庫をチェックして、物欲にヒットする出物が出たら「買うんだー!」というオーラと共に来店すれば、エクスクルーシブさも気にならないはず!なんて考え方自体が庶民ですね。はい。