木曜日, 12月 01, 2005

して欲しいパーソナライゼーション

検索の世界ではパーソナリゼーションが旬なキーワードになっているが、「もうパーソナライズドされた検索じゃないと効率悪くてやってられません」という声を身の回りで聞いたことがない気がする。IMEの変換に関しては辞書登録とか変換学習などによって「もうこれがないと・・・」が実現されているが、検索も同様のことが起こらないのはなぜだろう? とふと思った。

パーソナリゼーションというのは、キーワード広告のクリック率を上げるための施策としての側面が現在は強く、ユーザーに使い勝手の違いが感じられるほどのベネフィットを提供できていないのかもしれない。または単にパーソナライゼーションの前提となるログイン行為が面倒だから利用が進まないという壁を乗り越えられずに終わっているのかもしれない。または人と共通の検索結果を共有できなくなると、人にサイトを教えるときに「今Yahooで何々というワードで検索すると出てくる何々っていうサイト」という言い方ができなくなってしまうのが、実は人々にとって予想外に不便だったりするのかもしれない。

Yahooの人はパーソナリゼーションを「discovery と recovery」のためと位置づけていると言っていたっけ。前述の私の感覚から行くと、discovery に本当に有効かはダウトだ。が、recovery はどうだろう?

これも結論から言うとダウトだ。数日前に検索して見つけたサイトにもう一回辿り着けなくて苦労する、という体験は確かに私にもある。でも、これってIEの履歴の機能でも充分対策可能だったりする(IEの履歴自体使いにくいのでほとんど使わないという問題はあるが)。

もしパーソナリゼーションを一層推し進めるとしたら、やって欲しいと思うのは、新しい知識との出会いを提案する方向性か。

私は今の会社に入る前に結構長い期間プーをしており、その時に「毎日が夏休みでネットし放題という環境で思うがままにネットを利用したら自分がネットで何をするのか?」というヒマ人じゃないとできないトライアルをしていた。ネットニュースをやったりチャットをやったりNetMeetingをやったりデイトレードをやったりと色々なことをしたが、その中で一つ痛烈に感じたのはネットサーフィンをする際には「これについてもっと知りたい」といった明確な目的意識を持っていないとすぐ”飽きる”ということ。

検索エンジンは個人のネット上の知的探求行為において最も頻繁に利用されるインフラだけに、その探求行為を一番つぶさに見ているはず。なので、その知識レベルや興味の方向性を見て「あなただったらこの方面の分野の情報は楽しめると思うのですが」というレコメンデーションをしてくれたら、それは是非利用してみたいと思う。

たとえば私が車のECUをいじるために「ROMチューン」についてつぶさに調べていると、「16進数とは」「ビット演算とは」「ROMイレーサー」「ROMライター」「追加基盤」「はんだの技術」「アセンブラ」なんて項目がずらずらと並ぶような・・・(例えがマニアックすぎるか)。

これがもし完全にできたら、「子供の学習速度に合わせた教育ツール」にもなれるだろう。さらにそれをエンターテイメント方向の好き嫌いにも応用して、「笑い話」とひいたら、私の琴線に触れる笑い話だけが表示されるようになったりしたら完璧。

そう考えると、私は検索エンジンに自分の知識レベルや価値観の情報を検索エンジンにフィードして、合致するもの、または足りないものを検索結果の中で提案して欲しいと考えているようだ。

私の価値観を検索エンジンに能動的にフィードする方法・・・・。検索ワードを観察してもらう以外に何か有効な方法ってあるだろうか?