土曜日, 10月 29, 2005

モーターショーに行く気、1日で失せる

コンビニで「福野礼一郎責任編集 最新クルマ事情」というモーターショー本を買ってみた。私は福野礼一郎氏の書く歯に衣着せぬ評論が大好きなのだが、この本は自動車雑誌の増刊ではなく何故かパチンコ攻略マガジンの増刊という自動車業界から遠い所が版元という成り立ちのためか、もう気持ち良いくらい遠慮なしモードという感じだった。

一通り読んだら、あまりモーターショーに行かなくてもよいかもという気になってきた。恐らく私はマスコミの受け売り文章と自分が写真を見たときに感じるギャップのどちらが本当なのかを実際に目で確かめるために会場に行く気だったようで、それがこの本で解消されてしまったようだ。

やっぱり業界の人も本音ではLexusのクルマはデザインが価格に見合ったものになっていると思ってないし、ポルシェのケイマンは911を超えないようにわざと格好悪くデチューンしてあると思っているし、マイバッハはロールスに存在感が負けてると思っているんですね・・・。

今回出品車を見ていて嫌な流れだなと思ったのは無用にホイールアーチを強調したデザインがトレンドになってきているっぽいこと。RX-8はうまくまとめた方だが、新型ロードスターはおかげで変に寄り目のマスクになってしまっているし、新型のベンツSクラスはツリ目のライトの造詣ととホイールアーチが凄くミスマッチだと思う。やっぱりフェンダーの形はAUDIのRSシリーズみたいに薄く叩き出したような形が格好良いと思うのだが・・・。

近年、ユーロテール(透明のリアコンビランプ)とか、アルミパネルの内装(AUDIはうまくやったが、日本車のものは総じて内装のチグハグ感が増しただけにしか見えなかった)とか、一部分が浮いちゃってるようなドレスアップ手法が多くなっている気がするけど、そういう変なデザイントレンドって一体誰が発信元なのだろう?

しかし、そうは言っても、見慣れてしまうと最初変だと思ったものもそのうち格好良いと思えたりするのもクルマのデザインの不思議なところ。BMWのZ4なんて出た時は「なんて格好悪い車だ!」と思ったけど、今ではデザイン的に魅力あると思う車の1台になっていたりする。他のジャンルの工業製品では、デザインの第一印象が覆ることがあまりないだけに、とても不思議だ。そういった見る側の「印象の経年変化」を見越してデザインしているとしたら凄いことだと思う。