木曜日, 8月 11, 2005

あらゆることを一意に識別可能にすると開ける世界

マルチメディアコンテンツの配信とそのコミュニティ支援システムの開発を読んで「ほぅ」と思った。

最初にタイトルを見たときは、Blogに動画が貼り付けられるとかそういった類の話かと思ったのだが、映像側に外から付加情報をつけていくという逆転の発想に、目から鱗という思いがした。

Blogの画期的な機能の一つにトラックバックがあるが、トラックバックの仕組みの大前提はトラックバック先のWebサイトの各ページにトラックバックURLが与えられていることである。

この記事の話ではWeb上に映像をアーカイブしておき、その映像のコマに対してトラックバックURLを与えてしまうらしい。映像コンテンツを1つのカタマリとして捉えるのではなく、それを時間でスライスしてそれぞれのコマやそのスパンに一意なURLを与えてしまうというコンセプトは考えたこともなかったが、なるほど賢いと思う。

これが可能になると、映像を流しながらそのシーンについて投稿された内容を流すことができるようになるし、その応用でいろいろな用途が考えられる気がする。


  • あるシーンをピックアップしていくトラックバックの集まりに名前をつけ、それをトラックバック側で再生情報とすることができるかも。← ある製品について製造者側はあらゆるアスペクトについて説明した長い映像をアーカイブしておき、ECサイトなどは必要と思われるコマを指定して、自分のサイト側ではそこだけ再生するような使い方。

  • 放送コンテンツなどにリアルタイムで視聴者からのトラックバックを受付け、後から映像と共に字幕で流れる視聴者からの反応をダイレクトに見るタイプの番組が作れるかも。(チャットで本筋の話を追いながら、ひそひそ話しも見るような感覚、またはDVDの特典などでよくある出演者のコメントを聞きながら視聴する感覚に近いか)

  • ボランティアの力を借りて映像コンテンツを字幕化するのに役立つかも



要はサイト上の情報の全ての断面(URL的、画面位置的、時間的)に一意のIDを与え、それに独自定義できるプロパティを与えるといろいろ2次利用の用途が広がるぞ、ということ。

Google Mapなんかもそのうち特定の場所に日時ごとのトラックバックURLを与えてきそうだな。そうすると、特定の場所についてコメントの変遷を追えたり、特定のイベントのメモリアルアーカイブみたいになものができたりして、ちょっと面白そうだ。今まで平面情報でしかなかった地図にそれぞれの場所の歴史が積もっていくようなものになるに違いない(未来の分はスケジュール案内となり、過去になると自動的に歴史として集積していくので無駄がない)。

なんだか自分で勝手に解釈しながら書いているので、説明になっていない気もするが、とにかくそういう可能性に気が付けたことは収穫であった。