木曜日, 4月 21, 2005

グーグルの企業向け検索アプライアンスが日本でも販売開始に


Googleのアプライアンスが日本でも手に入るようになるらしい。代理店は三井物産だとか。なんか華やかな組み合わせですね。

このアプライアンスは良くできていると思うが、企業が個人情報保護法などで大騒ぎになっているこの時期に「企業イントラ内のファイルサーチツール」というコンセプトで売り込むのはあまり得策ではないように思える。

ファイルサーバーへのアクセス権限の設定というと、部署や職能ごとにアクセス可否を設定することが多いと思うが、このアプライアンスはもともとWeb上を自由に動き回るクローラーを箱に詰めたという成り立ちであるためか、「自分がアクセスできているところが必ずしも他の人皆がアクセスできるところでないかもしれない」という前提をあまり持っていない。それだけに、アクセス管理をしようとすると周りでいろいろしてやらないといけなくなりそうな気がする。

検索対象の領域をあらかじめ切り分けておいて、検索時に検索対象データ領域を指定することで「一定領域のファイルしか検索させない」という事は可能だが、権限をもたない人が間違ってもアクセスできないようにするためには、フォルダアクセス時に逐一パスワード入力を求めるようにするか、ファイアーウォールと組み合わせるなどしないと難しそうだ。

また、取引先や連絡先のリストが意図せずに広く社内で検索対象になってしまったりしないように、ファイルを置く側もクローラーにインデックスされてよいもの、悪いものを適宜管理するという意識を持つことが求められるかもしれない。そんなありさまでは、使うほうも気を使わねばならないから大変だろう。

やはりこのコンセプトで売るならば、アプライアンス自身が普通のNASとしての機能(ファイルのストレージと、そのアクセス権限管理をイントラのユーザー情報と同期できる機能)も持っていないと厳しいのではないかと思う。

このアプライアンスの本領が発揮されるのはWebサイトのサイト内検索アプライアンスとして使用される場合なのではないかと思う。または、アプリケーションから呼べる「サーチAPIとその検索結果のキャッシング機能を持ったハコ」という位置付けも良さそうだ。

が、Googleの採用事例のページをみる限り、やっぱりこの製品はもっと超エンタープライズを指向しているのかもしれない。(しかし、それならば Google Miniはどこを目指しているのだろう?)