日曜日, 4月 17, 2005

金銭感覚マヒを起こさせるマーケティング

今乗っている車は平成元年式。もう生産されてから16年も経っている。あと4年もすれば20年の大台に乗り、クラシックカーの仲間入りをしそうな勢いだ。

そんな車なので、最近はあちこちガタが来ている。6年ほど前に交換したショックやブッシュは既に終わりかけ、という感じだし、ブレーキーローターは淵で指が切れるのではないかと思えるくらい磨り減っている。さらにこの週末にはライトのバルブが切れた。手でねじ込み式のアンテナもサビついたのか、固着して取れなくなってしまった。愛車の調子が悪くなって、それをなおすことを考えると何やらブルーな気持ちになってくる。

はて、これらを全て一掃すべく綺麗になおしたらいくらかかるだろうか。後々後悔しないようにフルスペックでやった場合を妄想してみよう。

ショック 20万円(今度はKONIの車高調)
ブッシュ交換 10万円
ついでにシャーシ補強 10万円
ローター&リアパッド交換 8万円
タイヤ交換 8万円
ホイール交換 14万円

ざっと中古でこの車を買った時の価格の倍ちかく!走りは楽しくなりそうだが、車体のヤレなどが直るわけではない。そう考えると新車への買い替えなどが頭をよぎる。

今乗っている車に近いキャラクターを昇華させるとしたら?人生短いのだから思いっきり楽しむとしたら?という観点で考えると、こんな車になる。(写真をクリックすると販売元のページへ)

ロータス エリーゼ

しかーし、450万円払ってようやく今の車と同じ馬力である。車体が軽い分ウェイトあたりのパワーはあるのだが、BMWの3が買える値段払ってまで欲しいと思うパフォーマンスではない。エンジンを後で換装するのは現実的ではないので、最初からパワーがあるものを選択しておきたい。すると、190psの上位バージョンになる。が、価格も一気にスケールアップ。乗り出し価格は640万円とのこと。もはやフツーにベンツのセダンが買える価格になってしまっている。が、そこまで出すなら、あと数十万出せばこれが買えてしまう。↓(写真をクリックすると販売元のページへ)
ロータス エクシージ
カッチョエー・・・。

乗り出し価格700万円ですか?でも、これだけ「スーパーカー」然していながら、NSXのよりもポルシェよりも安い。排気量も小さく、車体も軽いので、ランニングコストはフツーの車と変わらなさそうだ(なんせエンジンはTOYOTA製だし)。下位グレードとの価格差も、これだけいろいろエアロがついていることを考えると割安に思えてくる。金銭感覚が既にマヒした上ではなんとも巧妙な価格設定に思えてきて、既に術中にはまっている自分に気付く。

(話がそれるが、「これだけの価格差でこの機能が手に入るならこっちがいいよなー。」とちょっとずつ購入対象機種をグレードアップしていったところ、気付いたら大幅に予算オーバー。そんな状態になりがちなら、そのメーカーのマーケティングは良い仕事をしていると思える。私が中学生の頃のソニーのオーディオ製品のカタログはそんな感じだった記憶がある。)

一方で、これだけのお金を払うことを考えると、他にNSXの中古とかBMW M3の中古とか、ポルシェのボクスターが射程距離に入ってくる。いずれも、街のりの快適性を考えたら、これらの他の候補の方が上だろう。が、いずれも軽快感はないだろうし、燃費は排気量並にかかるはず。今の車は満タン=5千円だが、これが1万円札になってしまうのは間違いない。が、そういう乗り方をするんだったら新車のZもアリだと思えてくる。排気量や内装のレベルはあまり変わらないわけだし。

が、そうやってコストパフォーマンスを切り詰めて考え始まると、結局「今の車に100万円弱つっこんで、不満を一掃させた方が満足度がかなり高くなるのではないか?」と思えてきてしまう。

かくして私の車買い替え検討のための妄想は振り出しに戻るのだった。