水曜日, 3月 02, 2005

ECのみらい

YahooのValueCommerce買収のニュースを聞いて、物販ECはどこへ向かうのか少し不安になってきた。というのは、私にはポータルや検索エンジンの会社がこぞってアフィリエートへ突き進む姿が、価格破壊で消費者の味方を気取っていた崩壊直前のダイエーを思い起こさせるから。

結局物販サイトとして独力で顧客を引き付けていくだけのコンテンツ開発力のあるアフィリエートというのはそう多くはない。多くの場合、知らない間にアフィリエートリンクを踏んでいるものがカウントされているか、自らが安く買うために自分のサイトにリンクを作っているケースが多いような気がする。説明文も提供されたもののコピペが多いままでは、市場全体の成長も期待できず、ゼロサムゲームの中で店舗は数パーセントのアフィリエート料による収益力低下に悩むことになりはしないか。「価格比較とアフィリエートによるおトクな買い物」がEC購入者の常識になったら、サービスレベルうんぬんなんてことよりも目立つが勝ちという世界になってしまうため、EC全体にとってはプラスにならない気がする。

一方で、仮にアフィリエートの今後のあり方が「質の高い独自コンテンツ開発も行う」という理想的アフィリエートの増加につながっていくようであれば、その時には物販EC企業の競争力の源泉はカスタマーサポート、購買力、ロジスティクスになっていくに違いなく、それは業界にとって健全な成長になるかもしれない。仮に世の中がそうなった時、モール型のECは何を始めるだろうか?楽天はユーザーの囲い込みを非常に意識しているが、カスタマーサポートをも自分のところで行う位までいかないと総合的なショッピング経験の質を高めるのは難しい気がする。

大した効果のないバナー広告に馬鹿げた広告料が支払われていたネットバブルが終わって、真面目に物を売ってきたところがようやく利益が出るようになってきた矢先に沸いてきたアフィリエートブーム。世の中がまたあの頃に戻ってしまわないことを祈る。