土曜日, 11月 06, 2004

変なの

最近、大企業の不祥事が報道されることが多くなってきた。おそらくは昔から一部の人々の間では公然の事実でありながら揉み消されて白日のものとならなかったことが多いのだろうと思うが、本業が傾いたわけでもないのに突然日テレの株が管理ポスト行きとかになったりするかもしれないということを知ると、一時この銘柄を保有していたことがある身としては心穏やかではいられない。

今回責任が問われているのが報告義務違反なのか虚偽表示なのかはよく分からないが、銘柄が上場廃止になってしまうと株主としては投資分が丸々損になってしまうわけで、この手のスキャンダルは既存株主にとってはなんともはた迷惑というのが実感ではなかろうか。

たしかに、真実に基づいた正確な報告が投資家に向けて行われているという前提がないと株式市場は機能しないのだろうが、長期保有を意図して保有している人間からすると、その企業の投資家=自分への報告義務が正しくないことを理由に自分の株が無価値になる措置が株主以外の人間によって、ある日突然行われるのでは怖くてたまらない。

近年、会計しかり、個人情報保護しかり、企業が「きちんとした企業」であるためのハードルは年々高くなっている気がする。学校の卒業名簿なんかは出回り放題である一方で、社員が出来心で顧客リストを持ち出したりなんかした日には、下手をすると賠償金で会社がつぶれかねない勢いだ。

株をやっている人の発言で「管理がなっていない会社の株を空売りすることなどによって、我々は市場からの声を企業に届けている」というのを目にすることがある。正義を主張しているようで目的は実は儲けそのものであるから不純と言えると思うのだが、言っていることは資本主義では正論とされていることなので誰も反論しない。以前に比べると総会屋が減ったと言われているが、このような風潮が強まるようであれば、企業の不祥事を利用して合法的に金を稼ぐことが容易になるような気がしてしまう。

スキャンダルを暴いて株価を半値にするのは、その企業の株価を倍にするのに比べたらたやすいので、効率よく稼ぐためにこういった投資活動(?)を行う人が出てきているのかな?