金曜日, 9月 10, 2004

Blogにまつわる心理

Blogが流行り始めて久しいが、当初の世の中の予想とは裏腹に、着実にネット社会の一角として定着している感がある。登場した時は「なぜいまさらネット日記?」という声が多かったのも事実だが、Blogと同じ頃に話題になったソーシャルネットワークサービスの方が最近耳にしなくなってしまった。

では、Blogの成功を支えたのは何だろう?先日人とそのことについて話す機会があったので、まとめ

1.911、テロ、イラク戦争の影響
これらが起こっていた時、USでは明らかにメディアが偏った報道をしていたように思う。大手メディアから大本営発表のようなニュースやオピニオンしか聞かれなくなったことで、Blogで意見、反証事実を述べる人の存在にフォーカスが当たる結果となった。いわゆる、新しいスタイルのメディアの誕生、という見方ですな。

2.トラックバック
記事を相互にリンクする機能があることが、掲示板ベースとのネット日記との一番の違い。人の掲示板に書き込むというのは実は結構勇気のいる行為である。MovableTypeは勝手に自分の掲示板で相手について意見をいいたいけど、相手に全く気付かれないというのも寂しいという心理に見事に応えた。が、Bloggerはその機能なしでもメジャーな地位になったので、多くの人にとって必須の要因ではないのかも。

3.自己代弁者としてのBlog
Blogの文章を一番読むのは、実は書いている本人だという説があるが、同感だ。自分の意見をだーっと書いて読み直すと、誰かが自分の意見を全くそぐわず代弁してくれているようで、何だかちょっとすっきりした気分になることがある。「あー、あなたもそう思うのね」と。自分で自分の書いたものにそう思うのは、よく考えるとおかしなことだが。

一方で、それだけに「そこまでパーフェクトに自分の考えを代弁してくれているもの」に読者から厳しいコメントやトラックバックがついた時の心理的インパクトは大きくなりがちだから諸刃の刃とも言える。頻繁に更新をしていた人がBlogをやめるきっかけとなることも、ままあるのではないだろうか。

4.カンタンな自己表現ツール
特に意見がない人にとって、Blogは不特定多数の人と行う交換日記のようなものかもしれない。BlogはGeocitiesのホームページツールと違って、テンプレートを選ぶだけで結構プロっぽい画面が簡単にできる。そこにさらにアイコンなどを加えることで、HTMLが分からない人でも自分色を出しやすい。韓国では、Blogの装飾アイテムをオンライン販売していて、物凄い利益を出しているのだそうな。

Blogにとってカンタンであることは非常に重要だ。私も以前にもBlogを書いていたことがあるが、そのうち書かなくなってしまった。なぜか?ログインパスワードをブラウザに覚えさせていなかったので、書くたびにログインするのが面倒だったからだ。ただそれだけのことなのだが、逆にそれだけのことが続けるためには障壁になるのだ。 だから、それだけ簡単なBlogはエライ!ということだ。


世の中ではこれからアフィリエート+Blogだぁぁ!!!なんてそろばんを弾いている人も多いようだが、きっと「カリスマ消費者」みたいに祭り上げられる人が出てきて、プロアフィリエーターの羨望を集めるんだろうな・・・という気がする。USのカリスマ主婦みたいにならないといいですね、と冷ややかにしめくくってみる。