月曜日, 9月 13, 2004

健康機器の進む道

家庭用の健康機器も最近は高性能化が著しい。血圧計歩数計体脂肪計にしても、家族複数の人の計測値を記憶していて、推移を見れるなんてものも珍しくない。さらにはパソコンに接続してソフト上で管理するというものもある。

詳細については実はよく知らないが、トヨタは「カイゼン」するにあたって、問題が発生している局面を発見しやすくするための「見える化」というものをおしすすめると聞いたことがあるが、自分の体の調子を知る上で、各部の状態を数値化して可視化することは、健康管理の第一歩と言えるかもしれない。

Motecのデータロガー
実はこれ、車の世界でも同様の動きがある。F1を始めとするレースの世界では、車についている各種のセンサーの値が逐次チームの待機するピットに送信され、刻々と変わる車の状態が手にとるようにわかるようになっている(SunがNASCARを題材にレースカーのストリーミングモニターを出している。なかなか面白い。)。これは手の届かないプロの世界だけの話かと思いきや、パソコンの普及に伴って個人の車好き用にロガーと呼ばれる記録装置が出てきている。

 


GRIDの空気燃比計こちらは私が現在個人的にすごーく欲しいと思っている車の空燃比を計測・記録するための装置なのだが、PCで入力値を記録できるようになっている。リアルタイムで各数値の変化を同時に追えるのだから、まったくもって素晴らしい。

んでもって、この機器にはこんなステキなソフトがついてくる。

センサーというのは実は計測した"何か"を電圧に変換するだけのものらしい。たとえば、12Vの電圧をかけ続けておいて、0Kgの圧力を感知すると0V、100Kgだと12Vの電圧を出力するセンサーがあるとする。では、このセンサーから6Vの出力が得られた場合、かかっている圧力は何Kgでしょう?というのを行うのが例えば体重計なわけだ。もちろん、圧力と得られる電圧の関係は正比例の場合もあるし、センサーによっては曲線を描くような関係になることもある。電子計測機器に入っているチップはそういった計算を行うために入っているらしい。

私がそういった計測器の仕組みを知った時に思ったことは「だったら健康機器はインターフェースの規格を作った上で、センサー部だけばら売りにし、PCに電圧と、あとはそれと計測値のマッピングデータさえ与えてやるようにすれば、いかなる健康データでもPC上で自由に管理・集計できるのではないか?」ということであった。

現在の健康機器の場合、データの記録・管理機能を機器に組み込んでしまっているために、その機器で測れるデータしか記録できず、多種多様なデータの一元管理は無理だ。また、当然だが、管理機能の事後のアップデートも不可能だ。理想としては、計測機器は数値の吸い上げだけに専念し、残りの部分は高機能なPCにまかせるのが良い気がする。

こういった機器の問題点はインターフェースの規格の欠如にあるように思う。メーカー間での汎用性がないからこれらは全て独自規格なのだが、メーカーにとっても各種OSに対応したドライバをリリースし続けるのは負担に違いない。ここら辺をうまくマネージできないと、健康機器はもともとあまり高価な製品ではないだけに、そのうちメーカーが「めんどくさいのに儲からないから、やーめた」となっても不思議ではない。そうなる前に日本発で世界に通用する共通規格を作って欲しいものだ。

既に一部のメーカーからはさらにこれを発展させて、データをメーカーがホストするWebサーバーに送信して管理するところまでいっているものもある。ただ、運営費がタダで、というわけにはいかないだろうから、なかなか難しいようだ。

大変だとは思うが、個人的には是非日本のメーカーはこのジャンルで世界一進んだものを作り続けて欲しいものだと思う。